ltled4’s diary

生活を楽しむ

LEDによる植物栽培

現在、LEDを光源とした植物工場が稼働し、葉野菜の営利生産が可能になっている。アメリカのNASAはLEDによる植物栽培のことを積極的に推進しますが、これは宇宙ステーション内の環境維持のために植物の力を用することが前提となっているためである。有機物生産、酸素供給、汚水の浄化など植物がもたらす恩恵は甚大なものがある。従来の植物栽培用光源はランプ寿命が短く、またフィラメントなど構造的に弱いこともあり、宇宙で用いるには難点がある。
その点発光原理の異なるLEDは理論的には長寿命、省エネの光源としての利点をもつ。価格など経済的理由から、現在のLEDによる植物栽培は赤色光LEDが中心になっているが、我々の研究結果からも明らかなように、赤色光のみでは正常な生長・発育は難しい。それぞれの植物について、それぞれの成長段階でどんな光が必要で、またそれぞれの単色光がどんな作用をもつのか、まだまだ研究情報が不足しており、まずは今後とも単色光の個々の作用を対象植物の種類を広げながら基礎データの収集を図りたい。併行して、光質の制御による植物の生長・発育の調節技術の開発につなげられればと考えている。